北上地域 バスの変遷 〜既存路線のテコ入れと新しい公共施設への乗り入れ〜
江釣子ショッピングセンター前バス停で行き交う横川目線。平日日中は北上駅〜藤根十文字間、30分ヘッドでの運行を実現しています。
北上市内の交通は特に2009年4月の県立中部病院開業以降、ハード面における施設の充実を図り、快適な待合室・わかりやすさを追求したサイン類などをはじめ、新しい取り組みを行ってきました。
このページでは既存のバス路線を増便及び等間隔運行等・停留所の増設等のテコ入れをし利便性向上を図った事例紹介と、新しい公共施設への乗り入れを図り、併せて施設全体をバリアフリー化しバスでのアクセスを容易化した事例、バス停デザインのリニューアルを紹介します。(このコンテンツの「前編」はこちら)
↑江釣子ショッピングセンター パルの出入り口に掲示されている、横川目線の案内です。
「30分おきに発車します!」の表示も目立つようになっており、発車時刻「10分・40分」もわかりやすい設定になっています。
↑こちらは県立中部病院の玄関前のバスのりばです。病院の正面玄関からバリアフリー且つ最低限の動線で行くことが出来ます。
画面中央の左側には待合室があります。
↑バス待合室の様子です。広いスペースで快適に過ごせます。
↑大迫〜新花巻駅〜花巻駅〜花巻厚生病院を結ぶバスも県立中部病院開業時に延長、病院まで乗り入れるようになりました。(花巻厚生病院は県立北上病院とともに県立中部病院へ統合)
↑現在は廃止されましたが、中部病院開業当時、花巻市東和町の土沢小学校前からの花巻市営バス 浮田線も終点の北上市黒岩の三坊木から県立中部病院へ乗り入れていました。
↑こちらも現在は廃止されていますが、県立中部病院開業時に、JR東北本線での通院客の利便性を考慮した、村崎野駅〜県立中部病院間を結ぶシャトルバスが運行を開始しました。
↑こちらも県立中部病院へ乗り入れている北上市コミュニティバス(現在の「おに丸号」)です。余談ですが、「おに丸号」は北村製作所製ボディが最後まで活躍した路線でもあります。
↑県立北上病院跡地に建設され2020年秋に市内花園町から移転した、北上済生会病院です。岩手県交通 横川目線の一部他、北上金ケ崎線と翔南高校線が発着する他、おに丸号全便が経由します。(写真のワゴン車はおに丸号鬼柳線)
↑北上済生会病院バス停。以前 県立北上病院当時はこの場所他 道路向いにも停留所がありましたが、路線バスは全て一方通行となり、停留所はこの場所のみ。バス利用者は道路を横断する必要が無くなり、安全性にも配慮されました。
↑江釣子ショッピングセンターパル 全景です。この左側の旧国道107号線を岩手県交通 横川目線が通り、右側がタクシーのりば、コミュニティバスのりばとなっています。
↑パル正面口からすぐの場所で、上家部分がコミュニティバス「おに丸号」のりばです。
写真は岩手県交通が受託している無料のショッピングバスで、曜日ごとに運行ルートが異なっています。
↑岩手県交通 横川目線のテコ入れに際しては上記施策に加え、停留所を2ヶ所増設し、利便性の向上を図りました。ココは市街地中心部にも近い場所で、距離が長かった専大北上高前〜有田入口間に新たに設けられたバス停です。
↑さくらの百貨店「まちなかターミナル」他に設置されている簡易バスロケーションシステム「あしあとランプ」のデジタルサイネージです。路線・方向別に加え時系列でも表示されており、わかりやすくなっています。
↑市街地中心部のバス停のひとつです。このエリアの停留所は一般的な岩手県交通のものとは異なるデザインが採用されており、岩手県交通の路線とコミュニティバス「おに丸号」と共通のものとなっています。
↑同じく市街地中心部のバス停ですが、こちらは新調されたポールとなっています。
なお、市街地中心部の停留所表示はポール別に「a・b」と割り振られており、北上駅前は「a〜d」となっています。
2009年の開院時から岩手県交通・石鳥谷線が全便発着するようになった県立中部病院。村崎野地内で国道4号線から西へ約300m入った所です。