眼下に錦秋湖を望む旅…北上湯本温泉線(過去記事)
取材当時の北上湯本温泉線の北上側起点は県立北上病院でしたが、もちろん北上駅も経由します。
 2020年9月30日をもって山伏線とともに廃止となった、北上湯本温泉線(県立中部病院〜町立西和賀さわうち病院)。この路線は1992年に、横川目線(北上駅〜藤根駅前〜横川目)のルートをそのまま延長した形で開設されました。JR北上線とほぼ完全並行しながらも、通院・通学の貴重な足として、当初は貨客混載バスとして話題になり幾つかの変遷も経てきましたが、28年間にわたる運行を終えました。
 現在は路線バスが通らなくなり、さらには法面崩落の恐れから通行止(9/1現在)となった区間でもあり、この路線の魅力であった錦秋湖付近の車窓を中心に振り返ってみたいと思い、過去記事ながらUPしてみました。
↑途中の横川目までは平坦なルートで、住宅地と田園風景のコントランスが織り成します。
藤根駅付近の風景はこちらもご覧下さい。
↑横川目を過ぎると今度は山道へと挑み、風景が変わってきます。写真はJR北上線を跨いだところです。
↑上写真の和賀町岩沢付近、平和橋から右側を見た風景です。
和賀町横川目〜和賀町仙人間の風景はこちらでも見られます。
↑北上市和賀町仙人を過ぎ、西和賀町に入ると国道107号線はいよいよ道が険しくなり、山の中腹を縫うように走ります。
写真中央に見えるのはこの先のスノーシェッド区間です。
↑スノーシェッド内からは湯田ダムも見えます。目の前に迫っており、この写真で見るよりも実際の方が迫力があります。
↑湯田ダムから西側は錦秋湖となります。冬になるとこのように湖面の一部が凍結し「氷紋」となっています。
↑乗用車からの着座ポイントから景色を望むとガードレールが視界に入ってきますが、バス、特にロマンス車であれば当然着座ポイントが高くなり、このように綺麗な?写真も撮れます。
↑この日は天気も穏やかで、湖面に映えるさざ波も綺麗で、はっきりと見て取れました。
↑着座ポイントが高いので、遠くに見える集落の様子も見渡せます。
↑北上湯本温泉線がロマンス車で運行されていた当時は、このように車内最後部手前の窓が広い部分の席で寛ぎながらぼーっと景色を眺めている時間がとても贅沢に感じられました。
↑錦秋湖のほぼ中間地点、中央に見える橋はJR北上線 ゆだ錦秋湖駅方面への道路です。
この駅の周囲は集落があり、温泉施設「穴ゆっこ」もあります。
↑鉄道写真の撮影ポイントのひとつでもある赤い鉄橋(第二和賀川橋梁)です。
何十回と乗ったこの路線ですが、バスの車窓から、この赤い鉄橋に列車が差しかかるシーンを見ることは私はできませんでした。
↑錦秋湖を過ぎ、間もなく西和賀町中心部へ差し掛かるところです。画面上ではわかりませんが、川よりも手前、JR北上線がこの国道107号線に寄り添うように通っています。
 
↑和賀仙人停留所を過ぎてからしばらくの間、停留所はありませんでしたが、その和賀仙人以来の停留所である「湯田中学校」付近様子で、西和賀町中心部にあたります。
↑終点の湯本バスターミナルよりも手前の湯本温泉で下車し、付近を散策してみました。
このように和賀川の周辺は静かな雰囲気の公園として整備されており、撮影地点付近には東屋があります。
紅葉の山の懐から駆け下り北上市内を目指す北上湯本温泉線。廃止後この国道107号線 横川目以西を走行する路線バスはなくなりました。
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