方向幕あれこれ その1【後編】
かつては全ての営業所で見られた独特の「手書き」幕です。このフォントは印刷幕とほぼ変わらぬクオリティで、職人技が光ります。
 岩手県交通の方向幕と言えば長年続いた「手書き」が一般的でしたが、盛岡市のオムニバスタウン事業が始まった頃からはフルサイズの「印刷」方向幕が主流になり、方向幕としては正面のみだった時代から首都圏ではおなじみの側面・リアにも装備された3連動方向幕の時代へと大きく変化しました。その後、正面・側面の単動ではあるもののフルサイズ幕は県南地域にも波及し、一部地域での系統番号の採用と相まって様々なバリエーションの方向幕が登場しています。今後はLED幕が主流となるかとは思いますが、ココではフルサイズ方向幕で県南地区の幕の写真を集めてみました。なお【前編】はこちらです。
↑1996年に新車導入されたLRに当初入っていたタイプの幕です。
幕の大きさの割には字が細かった印象です。
↑2000年に新車導入された湯本のエルガミオは何故か当初から手書きの方向幕でした。当時は新車にも関わらず、何か味わい深いものが感じられました。
 
↑2001年に導入された青銀カラー最後の新車エルガミオです。交通バリアフリー法の関係からか、当初は前面・側面・後面の三連動で使用されており、フォントもこれまでになかったタイプで、左の車輌と比べると斬新に見えました。
↑大迫BTの車輌に装着されている単動タイプの印刷幕です。岩手県交通にしては珍しく「A地点⇔B地点」の表記です。
左の系統幕は、花巻駅・中部病院方面へ行く際に系統番号を掲出します。
↑左と同タイプのフルサイズの印刷幕です。幅が広い分、文字の大きさ・配置にゆとりが感じられます。
2018年末 大迫ローカル路線の廃止によりこの幕も見納めとなりました。
↑左の車と同じフォントと思われる方向幕です。青銀カラーで初期転入のLTまではこのようにサイズの異なる幕が入っているケースが多々ありました。
↑奥州市水沢区(当時)内でかつて運行されていた水沢駅を中心とした循環バスの方向幕です。試験運行的な要素が強かったにも関わらずきちんとした幕が用意され、尚且つ初めて白文字・ライトグリーンの地色になっていました。
↑平泉巡回バス「るんるん」の専用車、エルガミオの方向幕です。客層を意識してか、「でんでんむし」と同じく二ヶ国語表記になっています。
↑県立磐井病院が現在地に移転した際、病院アクセス確保を目的とした新路線の幕です。地色を変えてわかりやすくしています。
↑左と同じフォントでこちらは一関・千厩地区の幕です。但しこちらは幅の狭い幕でも系統番号を併記したため、系統幕が使用されることはありませんでした。
↑引き続き同じフォントが採用された、釜石地区の幕です。長年のスタイルだった経由地の上下2段表記はこのように上の段一列の表記に改められました。三陸鉄道南リアス線(当時)の全線復旧により、この幕は見納めになりました。
↑湯本地区の幕です。こちらは文字が若干細くなっている他、行先と経由地の文字色が従来と逆転しています。また、系統番号の表記スタイルも従来と異なっています。
↑大迫地区の幕で、花巻・北上地区と同じ2009年から採用されました。相違点としては、系統番号部分の地色が上下一体となっていることです。
 
↑上と同じ釜石地区のフリー区間付きバージョンです。表記方法は以前と変わりません。
釜石地区ではこの行先を含め南部末端区間が支線バスとして分割されたため、この幕も見納めになりました。
この「岳」は大迫地区末端 かつての終点で、岩手県交通では最もシンプルだった表記と思われます。幅も狭いタイプでこの地区独特の雰囲気です。
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↑前頁でも紹介した、2009年から県南地区で採用された幕です。こちらは系統幕と分離されたタイプで、盛岡地区以外で系統幕が使用された事例はこの花巻・北上・大迫の車のみとなっています。