潮の香を浴びながら…高田〜大沢線の旅(過去記事)
このときは大船渡市内中心部であり大船渡駅からも近く、多くの路線が集結する須崎から乗車しました。現在の路線のルートは異なっています。
 岩手県交通の大船渡・高田地区といえばかつては内陸ではあまりお目にかかれない?タイプ車輌の宝庫でしたが、そればかりでなくこのエリア独特の地形、リアス式海岸にそって潮の香りを浴びたり眼下に広がる素晴らしい景色が楽しめるのも魅力でした。
 震災前の2007年11月にこの「海沿い」にこだわり、大船渡市と陸前高田市を結ぶ「高田線」、そして、現在は運行されていませんが、陸前高田市中心部と岩手・宮城県堺にある気仙沼市大沢を結ぶ「大沢線」を乗り継ぎ、潮の香りと漂う生活感を感じた旅行記を過去記事ではありますが、震災前の風景の記録も兼ねて紹介します。
須崎を発車すると、JR大船渡線と並走する海側のルートに入り、このように漁港や海産物問屋などの建物が目立つ通り沿いになります。
現在はバスはこのルートは通らず、国道45号線を経由しています。
暫く海沿いの狭い道を走行後、国道45号線に出ます。その国道45号の「丸森展勝地」バス停付近から見える景色です。
一旦ココで下車し、すぐ反対側にある右の写真の場所に日帰り入浴目的で立ち寄りました。
↑ここには展望浴場があり、上の写真と同様の景色が満喫できます。
場所は丸森展勝地バス停の目の前で、高田線の他、碁石線も利用できます。
丸森展勝地から再びバスに乗車し、陸前高田に向かいます。
すぐに国道45号線とわかれ、変化に富んだ道路をたどり、ココ「峯岸」バス停付近では漁船が集結していました。
暫くの間、幅が狭い道路を辿ります。この少し先に「たいら」というバス停がありますが、高低差が激しく、全然「たいら」ではありません(^_^;)。
このように畑と海辺のコントラストが絶妙?なのも、高田線の車窓の魅力です。
暫く海辺に沿って走りますが、この少し手前に「両替」という停留所がありました。読み方もそのまま「りょうがえ」です。この先の「※万人供養」共々、名前の由来が興味を引くところです。
↑海岸線から離れ「※万人供養」バス停付近。
※1960年5月22日に発生したチリ地震津波が日本他太平洋全域に襲来。その被害で岩手県沿岸でも多くの人が亡くなった為、設けられた供養塚がこのバス停の向かい側にあるとの事です。
陸前高田市中心部で、正面が陸前高田駅になります。
駅を過ぎると、ほどなく高田バスターミナルに到着します。ココで40分のインターバルを経て、大沢線に乗り換えました。
ココから乗るバスは、後ろの引退間近だったK-CCM410です。
↑高田バスターミナルを発車すると、南方向に向かい国道45号手前にあった(旧)県立高田病院を経由しました。
写真はその近くの場所で、バス車内より撮影。
大沢線は、陸前高田駅と市内中心部、県立高田病院を経て、特急バスも通る今泉を経由します。
ココはその今泉の少し手前の気仙川です。
一旦は国道45号線に出ますが、それも僅かな距離で、すぐに分かれて海岸線の狭い道に入ります。
このように狭いながらも大型車とすれちがうケースも度々あります。
暫くの間、海岸と同レベルの高さである、低い土地を走行します。このように「高波注意」といった看板が見られます。
前述の高田線同様、狭い道路のアップダウンを繰り返し集落と海のコントラストが眼下に広がります。林を抜けると再び国道45号線に合流すると大沢・終点荒谷前へ。(大沢からは特急バスへ乗り継ぎました)「終点の風景」へ
須崎発車後の大船渡魚市場付近の車窓からの様子です。
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