さかりから35分、この路線は盛駅の北側、一つ目の停留所も終点名と同じ「中井」なので「猪川中井」として区別しています。市街地東側をぐるっと周るように進み再び線路を越えたあとは国道107号に入り、西へと進んで住田町へ向かいます。さらに地域医療センターから中心部・世田米駅前を通り、現在は住田高校までとなっています。住田高校のひとつ手前、川口から先は廃止され、2020年9月までは「中井線」として小股公民館前から左折し国道397号線へと進み、その間はフリー乗降区間へと切り替わり人家の少ない通りを進み程なくして終点「中井(大股中井として区別)」となっていました。
 ココは比較的広い回転場でトイレも設けられていますが、周囲は人家が殆ど見られず侘しい風景となっています。印象的だったのは右下写真のように新しい道路と橋脚がぽつんと置かれているような光景です。これはかつて気仙川流域の治水対策として建設していた津付(つづき)ダムの取付道路の一部ですが、東日本大震災の影響と治水対策事業の見直しによりダムが建設中止となり、このように取付道路も建設途中で途切れてしまっています。
 なお、この場所は陸前高田住田線の終点である住田高校前から回送されてくるバス(写真左側の回送表示の車輌)の折り返し場にもなっていました。
大 股 中 井
大船渡住田線(岩手県交通)県立大船渡病院〜盛駅〜長安寺前〜日頃市駅前〜世田米本町〜住田高校
(住田町) 
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かつての終点