花巻駅から約20分。花巻市の中心部から20分足らずとは思えないような閑静な場所に、かつてこの終点が存在していました。バスは花巻駅を出ると、末広町を通り、鍛冶町(かじまち)から東北本線の狭いガード下をくぐって西へ向かい、同じ西方向へ向かう花巻市文化会館経由の湯口線(新鉛温泉行)とは若干違うルートを辿り、東北自動車道を潜ると分岐点の停留所「熊野」を経てバスは西南方向へ向かいます。
 10分足らずで終点の「高村山荘」に着きますが、取材時は冬季閉鎖中で静寂かつ荒涼とした風景が広がっていました。
 上中央の写真は詩人・彫刻家であった高村光太郎の疎開先に建てられた小屋がこの「高村山荘蓑屋」で、隣接する「高村記念館」や「智恵子展望台」が散策路で結ばれています。また、近くには農村の仕事とくらしの様子などが展示されている「花巻市歴史民俗資料館(右下写真)」がありますが、高村山荘と共に冬期間(12/16〜3/31)は閉鎖となります。この路線は2011年秋に途中の清風支援学校前で打切り、その後4月1日〜11月30日の間に限り、高村山荘への運行が「復活」しましたが、再び清風支援学校前で打切りとなったため、こちらも再び「かつての終点」へ編入しました。
高 村 山 荘
太田線(岩手県交通)花巻駅〜鍛冶町〜熊野前〜清風支援学校前〜高村山荘
(花巻市) 
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かつての終点