震災から立ち上がる岩手の公共交通 【リメイク版】
盛岡駅新幹線のりかえ口の様子。新幹線は運休中のため改札口より先は真っ暗となていましたが、翌日には盛岡〜新青森間で運転再開しました。
 2011年3月11日(金)14時46分。東日本大震災が発災した日時です。その後しばらくは各交通機関も運休状態を余儀なくされていましたが、鉄道は日が経つにつれ少しづつ運行が再開。しかし取材時時点(2011.3.21)ではその鉄道がまだ復旧していない路線も多く、県内各社のバスが臨時便を出して対応、特に内陸部と沿岸地域を地域を結ぶ貴重な足として活躍した記録をここにまとめました。
 折しも2021年2月13日(土)の23時7分には福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。鉄道の不通区間が発生したものの以前と同様公共交通機関同士で連携したこと、また震災から丸10年となることから、一旦掲載終了したこのページをリメイクしました。
↑盛岡駅東口のバスプールの様子です。路線バスが発着する様子は普段と変わりませんが、プール内の様子は数日前までとはやはり異なっていました。
↑中・長距離路線、臨時便が発着するバスのりばではこのように長蛇の列ができていました。
 
↑臨時便の「ドリーム盛岡」号です。新幹線が全線で不通だったため、昼行便も含めた臨時便も運行。首都圏と岩手を結ぶ貴重な足となっていました。
↑県北バスの106急行増発便です。ちなみにこの時点でのJR山田線の復旧状況は盛岡〜上米内間となっていました。
↑こちらは臨時バスの釜石行きです。この時点ではJR釜石線も全線不通だったため、盛岡から釜石方面への貴重な足となっていました。
↑いわて花巻空港行きの臨時バスです。航空臨時便として東京国際空港便が開設された関係での運行と思われます。
↑大船渡行きの臨時バスです。この時点ではJR大船渡線も全線で不通となっていました。
↑同じく臨時バスの陸前高田行きです。通常は盛岡と陸前高田を結ぶ便は無く、復旧支援の目的もあったと思われます。
↑盛岡駅西口バスプールの様子です。東口に比べるとバス待ちの人数は少なかったですが、それでも長距離路線のバスのりばには多くの乗客がバス到着を待っていました。
↑花巻駅1番線の様子です。JR東北本線は運転再開していますが、釜石線についてはこのように終日不通の案内が流れていました。
↑JR釜石線が全線不通の間運行されていた、北上〜釜石間の臨時バスです。北上市役所前が始発地となていました。
↑震災から一週間後の3月18日には秋田新幹線が運転再開しました。但し東北新幹線がまだ不通だったことから、盛岡駅ではこのように在来線の9番線に発着していました。
↑JR盛岡駅、在来線8・9番線の様子です。
↑盛岡駅IGRいわて銀河鉄道線の改札口の様子です。JR花輪線は復旧していましたが、変則的なダイヤが続いていた関係で、このように案内が掲示されていました。
盛岡バスセンター内に掲示されていた「バス運行情報」です。運行状況が逐一変わるため、このようにわかりやすく一箇所にまとめています。
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↑こちらは県北バスが運行した、盛岡と大館能代空港を結ぶ臨時便です。羽田便と接続し、首都圏への足を確保しました。
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