三陸沿岸 鉄道の変遷 旧 JR山田線・釜石〜宮古間(後編)
陸中山田駅から宮古へ向けて発車した定期列車。先頭にはレトロ調の36-R型が連結されています。
 東日本大震災から8年後、紆余曲折を経て釜石〜宮古間が鉄路として復旧。再開と同時に三陸鉄道へ移管され、三陸鉄道リアス線として既存の路線と一体化されました。その際、既設の駅舎の復旧・リニューアル・街づくりと一体となった新築も行われましたが、それのみならず、新駅の設置も行われ利便性も向上させました。しかしながら、復旧から半年足らずで台風19号による土砂災害により不通区間が生じてリアス線は再び分断されることになりました。復旧作業の進展に伴い部分的に再開していますが、この頁では不通区間の状況の写真も含めて紹介していきます。(三陸鉄道リアス線 全線再開は2020年3月20日です)
↑復旧・新築された浪板海岸駅です。
大きなガラス張りの待合室が特徴で駅前広場にはあずま屋が設置されています。
 
↑浪板海岸駅の北側、田屋踏切の2019年1月の様子です。
1月下旬から始まった列車の試運転により震災以降初めてとなる踏切が作動することを告知しています。
↑こちらは岩手船越駅の復旧作業中の様子です。相対式ホームの両側に待合室が設置された簡素なつくりです。
↑復旧後の岩手船越駅ホームです。簡素な割には駅前広場は広くなっています。
↑こちらはこの沿線の中でも大きく変化したと思われる。陸中山田駅です。風車が取り付けられ子ども交流館も併設された駅舎の左側には町立図書館も新築されています。
↑陸中山田駅ホーム南側と災害公営住宅 山田中央団地です。ホームは山田線時代の2面3線から相対式に変わりましたが、規模の大きい復興住宅と相まって都会的な雰囲気も漂ってきます。
↑こちらは陸中山田駅前の核店舗でもあるスーパーマーケット「びはん オール店」です。
山田町中心部でもあることから、賑わいが感じられます。付近には飲食店街・戸建商店街・交流施設等があります。
↑陸中山田駅舎内部の様子。暖かい雰囲気の中、快適に過ごせそうです。
↑こちらは陸中山田駅東側で国道45号線に面した中央公園です。広々とした公園内は町内のみならず町外から来た人にも憩いの場となりそうです。
↑こちらは新設駅のひとつ 豊間根〜津軽石間に設けられた「払川」駅です。
バリアフリーに対応した緩やかなスロープと駅舎の目の前で乗降できる送迎用の道路が特徴です。
↑こちらは宮古駅のひとつ手前、磯鶏駅です。待合室・トイレが新築されています。
↑宮古駅構内です。基本的な構造は以前から変わっていないと思われますが、構内の車輛が変わっただけでも雰囲気そのものが変わったように感じられます。
↑宮古駅の外観です。駅舎自体は山田線開業時からの歴史ある建物ですが、2012年にリニューアルされています。
なお、以前は三陸鉄道・JRが別々の駅舎でしたが現在は共同で利用されています。
↑2020.3.1現在で残る不通区間の織笠〜岩手船越間の様子です。画面右端には復旧作業用の重機・他が見えます。
なお、左側の丸い屋根の建物は「鯨と海の科学館」です。
↑不通区間の釜石〜陸中山田間を結ぶ代行バスです。写真の城山観光バスと岩手県北バスで運用を分担しています。
2019年3月 釜石〜宮古間全線復旧・リアス線編入に伴い津軽石〜磯鶏間に新設された駅のひとつ「八木沢・宮古短大」駅です。
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