ここでは、オリジナル車を紹介します。
1976年の3社合併発足以来、1986年まで毎年導入されてきましたが大型車は全廃され、中型車CCMも2008年初頭に全廃となりました。
1978年(当初はCCM410)から導入が始まったオリジナルの中型車です。非冷房でもあることから新鋭エルガミオの導入等によりかなり数を減らし、内陸ではかなり限定運用にとどまっています。
車内は、写真の1980年式までは旧県南バスのスタイルを残す緑色のビニールレザー張りの座席で、(写真ではありませんが)「ワンマン
中乗り前降り」の正方形の板が正面エンブレムの下に取り付けられていました。
いすゞK-CCM410
1982年式。座席が青色のモケットに変更され、座り心地と車内の雰囲気が大きく変わりました。こちらも取り外されていますが、「ワンマン 中乗り前降り」の表示が長方形の小さなタイプに変更され、取り付け位置も右寄りに変わり正面スタイルの雰囲気も変わりました。
こちらの車内も一人掛けシートが両側に並ぶタイプと一人掛けシート+補助席付二人掛けシートが並ぶタイプの二種類が存在していました。
いすゞK-CCM410
いすゞK-CCM370
いすゞK-CDM410
いすゞP-LR312J
いすゞP-LR312J
いすゞP-LR312F
いすゞU-LR332J (2019.9.15 追加)
いすゞKC-LR333J
(左)岩22か1715(花巻:現在廃車)2004.2.16 鉛温泉スキー場
(右)岩22か1663(高田:現在廃車)2004.2.11 高田バスターミナル
1982年のみ導入されたホイールベースの短いオリジナル車です。左写真の車は一旦早池峰バス移籍しましたがその際の塗り替えられたままの姿で使用されています。
車内は通常の1人掛けシートが両側に並んでいるタイプと運転席側が全て2人掛け+補助席(一部)で窓柱にマイク端子がついているいわば「ワンロマ車」の雰囲気に近いタイプの2種類があります。
1995年、実に9年ぶりに導入された一般路線用の新車で今回より冷房付となりました。当初は全エリアに分散して配置されましたが、松園営業所の車は後述のアイドリングストップ機構付の車とトレードされ県南・沿岸地区に転属となりました。
ベージュ系の内装・白い腰板の他伝統の荷物棚も引き続がれ、床も木張りのままとなっています。
1995年式。元々は上写真の車輌と同一グループでしたが、この車輌は大迫バスターミナルが廃止された2018年暮れに大迫から紫波営業所へ転属、方向幕のLED化改造を受け引き続き活躍することになりました。主に大迫〜石鳥谷・花巻方面の路線で運用されています。
LED化に際し、前面は系統幕と一体化。側面幕は従来のものは存置し不使用。新たに戸袋窓左側に取付ました。さらには後面にも新たに設置され、雰囲気が変わっています。
1996年導入の新車。排ガス規制記号が変わりマイナーチェンジしました。こちらも当初は松園配置だった車がアイスト車とトレードされました。
外観はホイールベースが100mm延長(4,300mm→4,400mm)された他フロントバンパーのコーナリングランプが新設され、リアビューも少し変化しました。車内は伝統の荷物棚が廃止されました。
1985〜1986年式。外観上は1984年後期車と変わりません。車内は1985年式が2人掛け(一部補助席つき)+1人掛けシートが並び、1986年式が一般的な両側一人掛けシートとそれぞれ異なっています。前中扉の一般路線車輌はこの1986年式車をもって暫く打ち切られることになります。非冷房であるためかこちらも比較的早くに廃車となりました。
19こちらは短尺車で1985・1986年に各1台のみ導入されました。当初は2台とも北上営業所に配属されていましたが、1986年式車が湯本に転属後廃車になりました。写真の1985年式車は廃車前はスクール運用専属車になっていました。
なお、岩手県交通のオリジナル車の内装はベージュ色の天井・白の腰板で運転席側には荷物棚が取り付けられています。
CCMのマイナーチェンジ車種でエンジン形式が変わりました。非冷房で1983年のみの導入で、全エリア的に配置されていましたが廃車が進行しました。写真の車が最後まで残りましたが、2004年秋に廃車されました。
CCMとの外観上の差異はほとんどありません。
(左)岩22か1875(花巻:現在廃車)2004.2.12 花巻バスターミナル
(左)岩手200か20(大船渡:現在廃車)2004.2.11 大船渡営業所
(右)岩22か1691(高田:現在廃車)2004.2.11 高田バスターミナル
岩22か1552(北上:現在廃車)2001.7 北上営業所
(左)岩22か2024(松園:現在廃車)2004.8.19 松園営業所
(右)岩22か2023( 〃 )2004.2. 5 〃
岩手22き912(松園→花巻→大迫→紫波)2019.9.12 県立中部病院
(左)岩手22き1019(花巻)2004.2.12 花巻バスターミナル
(右)岩手22き1023(一関)2004.11.13 一関営業所
(左)岩手22き927(胆江)2004.11.13 一関営業所
岩22か2140(北上:現在廃車)2001.7 北上営業所
(左)岩22か2248(大迫:現在廃車)2001.5 江刺ターミナルプラザ
(右)岩22か2246(一関:現在廃車)2003.9.3 一関営業所
1984年式。中型車CDMのフルモデルチェンジ版。箱型でリベットレスのボディは当時としては斬新なデザインとなりました。写真の車は1984年前期の導入で、フリー乗降区間内でメロディを流すスピーカーが取り付けられています。この車は系統幕が無いので、方向幕装置の幅が非常に広くなっていますが同年後期型より下の車のように方向幕と系統幕が独立したものとなっています。