ここでは、大型路線車の中で、オリジナル車輌を紹介します。バリエーションは少ないですが、特徴的な部分が目立ちます。
1980年式。こちらは生え抜きの大型路線車です。BA系からの流れを汲む大型短尺車で、同時にデビューしたほぼ同仕様のK-CLA500とともに一般路線は勿論、新幹線連絡の急行バスや貸切車のピンチヒッター等で幅広い活躍をしました。非冷房ではありますが、車内はハイバックシートが並ぶ「ワンロマ仕様?」となっています。最後まで残った1台が2003年夏頃廃車され全廃となりました。
いすゞK-ECM430
1982年式。上写真の車輌のマイナーチェンジ版で2段窓からメトロ窓に変化した他、横引きカーテンが装備されました。座席モケットのカラーは赤系で以前の車輌と変化はありません。
比較的早く姿を消した車輌も多い他、上の車輌よりも一足早く全廃となりました。右写真の車輌は最後まで残った車輌で北上営業所管内でスクール運用に就いていました。
いすゞK-ECM430
BYD K9
BYD K9(2020.7.1 追加)
BYD K9(2024.9.1 追加)
BYD K8 2.0(2024.9.1 追加)
(左)岩22か1722(湯本:現在廃車)1992.6.14 ほっとゆだ駅
(右)岩22か1720(北上:現在廃車)2004.4.6 胆江営業所
2014年式。実に34年ぶりに導入された岩手県交通オリジナルの大型路線車の新車で、今回はワンステップバスです。1台のみで、矢巾営業所に配属されました。
国際興業のエルガワンステップ車8300番台とも仕様が異なっており、岩手県内で先にデビューした大船渡線BRT用のエルガ(但しこちらはノンステップ)とむしろ共通している部分(非公式側の固定窓)があります。
2024年式。矢巾営業所に配属された3台目となる電気バスで、後述のK8 2.0と同時のデビューとなりました。
先に導入されたK9と同じく、イオンモール盛岡線等で運用されています。
車内も先に導入されたK9とほぼ同様ですが、撮影時にはデジタルサイネージは搭載されていません。
2024年式。電気バス K8 1.0から2022年にモデルチェンジしたK8 2.0を今回初めて導入しました。
大型車ながら全長は10.2mに抑えられ、車内はフルフラット構造になっています。
松園営業所に1台のみ導入され、松園管内の一般路線で運用されていて、ボディに描かれた愛称は「Mid
Green」へと変わっています。
2018年式。中国BYD社製大型ノンステップ・電気バスです。
国土交通省「地域交通クリーン化事業」の認定を受け1台導入され、盛岡駅〜イオンモール盛岡南間の路線専属で、2019年2月1日に運行開始しました。所属となった矢巾営業所には今回新たに充電設備が設けられています。
また、車内には世界で活躍するBYD社製電気バスの写真が飾られています。
(左)盛岡200か288(矢巾)2019.3.21 盛岡駅
(右) 〃 2019.2.7
〃
(左)岩手200か1889(矢巾)2019.7.15 盛岡駅
岩22か1526(大迫:現在廃車)2003.5.5 大迫バスターミナル
(左)盛岡200か360(矢巾)2020.6.18 盛岡駅
(右) 〃 2020.3.12
矢幅駅
(左)岩手200か570(松園)2024.6.10 松園営業所
2019年式。前年度に引き続いて1台増備され、運用範囲はイオンモール盛岡南線に加え今回は矢幅駅・岩手医科大学まで広がりました。
外観上の変更点は「0(ゼロ)EMISSION」のロゴデザインと、ミラーの形状で、車内の追加・変更点はデジタルサイネージを2基取付、窓下の腰板部分の座席ごとににUSBポートを設置、最後部の座席上に頭もたれが取り付けられた他、中扉後ろのステップの形状も変わっています。
盛岡200か569(矢巾)2024.6.10 イオンモール盛岡南