岩手県交通:貸切車(その2)
ここ(その2)では、国際興業からの貸切車を紹介します。
(注)導入時を基準としていますので現在、路線用として改造されている車も含みます。
 1981年式。ハイデッカI型と呼ばれるボディタイプの車です。一時期大量に転入したタイプの車で国際興業貸切車の当時の標準タイプともいえる車です。貸切他、一般路線や都市間路線、定期観光など幅広い活躍をしましたが、急速に数を減らし2005年3月に全廃となりました。車内もオーソドックスな感じの造りとなっています。
 
いすゞK-CRA580
 1981年式でハイデッカI型。前から見た限りでは従来のCRAと変わりませんが、リアウインドウの面積が縦に広くなりました。また、車内のシートのモケットも赤系を基調としたものになっています。
 こちらも前述の車と同様、貸切や一般路線・都市間路線・シャトルバスと幅広く活躍しましたが、上写真の車よりも一足先に全廃されました。
いすゞK-CRA580
いすゞK-CSA580
いすゞK-CSA650
いすゞK-CSA650
いすゞK-CSA650
いすゞP-LV219S
いすゞP-LV219S
いすゞP-LV219S
いすゞP-LV219S
(左)岩手22き413(胆江:現在廃車)2002.6 胆江営業所
(右)岩手22き411(大船渡:現在廃車)2003.2.11 大船渡営業所
 ハイデッカV型で1983年式。国際興業から岩手観光を経て再登録をして岩手県交通に転入した車と思われます。主力が後述のCSA650なので、在籍はこの車1台のみと思われます。また、内装も主力CSA650とは異なりワインレッドを基調とした落ち着いた雰囲気となっています。
 1986年式。1台のみの転入のようで、後部の固定窓部分は座席が回転するセミサロン仕様となっています。他の内装では天井のシャンデリアやブラケットの照明など他の貸切車とは一線を画した雰囲気となっています。転入当初から高速車として運用され2003年8月には早池峰バスに移籍しましたが、後継車の転入により再び岩手県交通へと戻っています。
 1986年式。外観上は前述のセミサロン車と殆ど変わりませんが、こちらは本格的なサロン車となっており後部は大きなテーブルを囲み三方型に固定式ソファーが設置されています。他の内装はミニシャンデリアがある以外は意外にもシンプルとなっています。
 この車輌は定期観光に運用されていましたが、1台は高速路線用に改造されたようです。(次項参照)
 1986年式。ハイデッカIV型で、元々は前述のサロン車と思われますが、高速運用に際しサロン部分を撤去、座席が全て交換された他後ろから2番目の固定窓がT字窓に交換されリアウインドウ部分には方向幕装置も追加されています。また、天井のミニシャンデリアが存置された他元サロン部分は段差が残っていることからも改造車であることが伺えます。
 1985年式。標準デッカー車で最後のモノコック観光車となり、岩交貸切オリジナルカラーで登場しました。車内はこげ茶色を基調としたインテリアです。
 雫石管内や滝沢・大船渡に配置されていましたが、現在は大船渡に残った最後の1台が廃車され、全廃となりました。
 1986年式。一般的な貸切車で数台が転入しました。内装は寒色系から一転、ローズ系に変更されシートも多少感触がやわらかいものに変更されています。転入当初は貸切車としても活躍しましたが、路線用に転じました。また、過去には高速バスに運用されている車もありました。
 1983年式。こちらもCRA同様にまとまった数が活躍しました。主に雫石・一関・大船渡の各営業所で一般路線や都市間路線・定期観光等で使用されました。車内も同様にオーソドックスな雰囲気ですが、グレー系を基調としたものに変化しています。
 全盛期には各地で見ることが出来ましたが、急速に数を減らし左写真の車を最後に、2005年3月に全廃となりました。
(左)岩手22き537(雫石:現在廃車)2004.8.29 雫石営業所
(左)岩手22き586(雫石:現在廃車)2002.4.6 雫石営業所
 
(左)岩手200か226(一関:現在廃車)2003.10.13 須川温泉
(右)                          〃                      2003.6.11 一関営業所
(左)岩手200か345(湯本:現在廃車)2005.1.30 ほっとゆだ駅
(右)                            〃                          2003.8.23 北上営業所
(左)岩手22き674(大船渡:現在廃車)2002.11 千厩バスターミナル
(右)                            〃                    2004.2.11                〃
(左)岩手200か102(一関:現在廃車)2003.6.11 一関営業所
(右)                                      〃          2005.5.5 一ノ関駅
岩手22き945(雫石:現在廃車)2004.4.5 盛岡BC
岩手200か216(一関:現在廃車)(左)2002.8(右)2002.3 胆江営業所
(左)岩手22き1088(雫石:現在廃車)2003.4.6 雫石営業所
(右)岩手22き1055(北上:現在廃車)2004.8.13 花巻バスターミナル
岩22か2202(大船渡:現在廃車)2005.2.16 大船渡営業所
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 ハイデッカIV型で1982年式。この年式車は新しいハイデッカIV型となりました。カーブドガラスの大きな固定窓や少し丸みを帯びたスタイル、スイングドアの初採用が目を惹きます。また、車内のシートも形状が変更されリクライニングの角度も深くなりました。